目指せテント泊荷物の軽量化。
今回はテント泊に必須のスリーピングマット、そのなかでもクローズドセルタイプの超軽量スリーピングマット『EVERNEW EXPマットUL180』を購入しましたので、レビューをまとめていきます。
ありえないくらい軽量の『エバニューEXPマットUL180』ですが、軽くて使いやすい反面、ちょっと気になるなぁという点もあるので合わせてご紹介していきたいと思います!!!
もくじ
エバニュー(EVERNEW)EXPマットUL180とは
アウトドアに関する様々な商品を発売するエバニュー。
そのエバニューが送るスリーピングマットの一つが『EVERNEW EXPマットUL180』です。
エバニューのホームページには以下のように記載があります。
滑り難く耐久性が高い点も魅力
サイズ:180×49×厚さ0.9cm
素材:PE 軽量クローズドセルコポリマー
質量:145g
出典:エバニュー公式オンラインサイト
ただ、エバニューのホームページを見ても、どこにもR値(地面からの絶温性を表す値)が書いていないんですよね。
個人的な感覚の値になりますが、他社のR値が公表されている製品と比較するとエバニューEXPマットUL180はR値2.5~3くらいではないかと思います。
(このくらいのR値の製品であれば、積雪のない時期であれば全く問題なく使えます)
ここまではカタログスペックです。それでは実際に使ってみた上でのレビューをポイントをまとめて書いていきたいと思います。
とにかく軽い
私がエバニューEXPマットUL180を導入した理由はこれです。
とにかく軽い!!!
カタログスペックにもあるとおり、180cmでわずか145gという軽さです。
私は180cmのものを購入し、150cmにカットして使っているので、その重さわずか、、、
\104g/
これまで400gくらいほどする空気を入れるタイプのスリーピングマットを使っていたことを考えると、かなりの軽量化が実現できることになります。
山と道のU.L.Pad15sと重さを比較してみる
荷物の軽量化を目指す方であれば山と道のU.L.Pad15sをチェックしているのではないでしょうか。
もちろん寝心地はそれぞれ良いところ、悪いところがあるので一概に比較できるものではないですが、純粋な重さだけで見てみると以下のようになります。
山と道U.L.Pad15s(100×50×1) 75g
⇒0.015g/㎤
エバニューEXPマットUL180(180×49×0.9) 145g
⇒0.018g/㎤
純粋な軽さという観点では山と道のU.L.Pad15sに軍配が上がりました。
ですが、山と道はなかなか在庫が少ないということ、さらにお値段という観点で言うとエバニューEXPマットUL180のほうが安価であること。
このあたりを勘案すると、エバニューEXPマットUL180は山と道U.L.Pad15sの代替(というと失礼かもですが)としても検討に値するのではないでしょうか。
雪のない時期であれば十分なあたたかさ
冒頭で書いたとおりR値については明記されていないのですが、これまでの私の経験で言えば、『雪のない時期であれば全く問題なく使える暖かさ』です。
ゴールデンウィークに氷点下まで気温が下がった大峰奥駆道の縦走で使用しましたが、地面からの寒さは全く感じませんでした。
傷がつきやすい
素材の性質上、すぐに傷がつきます。
ザックに括り付けて縦走をすると、1回目からけっこう傷だらけになります。
こんな感じでどこかにぶつけると削れます。
ザックに細いロープで取り付けているのですが、写真のような跡が残ります。
ある程度は時間が経てば元に戻りますが、このあたりは素材の材質上仕方のないこととして受け入れるしかないということですね。
地面のデコボコはあまり感じないようでそこそこ感じる
スリーピングマットの大切なお仕事として、地面のデコボコを吸収して快適な寝床を作る、ということがあります。
エバニューEXPマットUL180を使ってみての感想としては、『あんまりデコボコは感じないけど、まぁそこそこ感じる』という感じです。
この写真を見ていただくとご理解いただけると思いますが、結構なクッション性があります。
このバランスは難しいんですよね。
柔らかさを求めると、地面のデコボコを感じる。
逆にデコボコを感じないような硬いものを使うと、寝心地が悪くなる。
個人的にはエバニューEXPマットUL180はバランスとしても悪くないです。
これまでエバニューEXPマットUL180を使って、背面が痛くて寝られないと感じたことはありません。
(もちろん空気を入れるタイプのスリーピングマットに比べれば、デコボコを感じますが、、、)
やたら滑らない
このエバニューEXPマットUL180、やたら滑りません。
この上に座った状態で移動しようと思うと、一度腰を上げないと移動することはできません。
スライドしようとすると、『ギュッ、ギュッ』という形でひっかかるんです。
使うにあたって致命的に障害になるわけではないですが、気になります。
でもそのグリップ力を活用して、ザックに立て向けに取り付けることもできます。
横向きに着けると、登山の途中に引っ掛けてしまうことがあって危ないと言われるのですが、立て向けに着けることで横向きにつけるよりも危険度は下がります。
スリーピングマットに迷っている方は買ってみてはいかがでしょうか
軽量という点に非常に優れる製品でありながら、目立つデメリットがないというのがエバニューEXPマットUL180の特徴かと思います。
お値段も良心的な価格ですので、荷物を軽くしたい方、スリーピングマットを買い替えたい方、購入を検討してみてはいかがでしょうか。