ifyouhaveというアウトドアガレージブランドをご存じでしょうか。
クッカーやお財布などの製品をはじめ、今回私が購入した「hug(ハグ)」というザックを販売しています。
そんなifyouhaveのhugを昨年購入しましたので、hugの購入を検討している方や、ウルトラライトの実現に向けて軽量のザックをお探しの方向けにレビューを書いてみようと思います。
今回は、同じく有名ガレージブランドの山と道のthreeとhugを比較することで、少しでもわかりやすくお伝えできるようにしたいと思います。
もくじ
ifyouhaveのhugと山と道のthreeの大きさの比較
さっそくですがifyouhabveのhugと山と道のthreeの大きさを比較してみます。
今回比較するのはそれぞれ以下のサイズです。
ifyouhave hugのSize2 40L (590g)
山と道 threeのM 40L (638g)
このようにホームページに記載されているスペック上は同じ容量になっているのですが、写真を見ていただくとどうでしょう。
わずかですが山と道threeのほうが大きいように見えます。
では実際に両方のザックを使ったことがある立場として意見を述べさせていただくと、確実に山と道threeのほうが大きいです。
というのも、山と道threeの場合にはザックの上部がチャックになっており、ギリギリまで荷物を収納することが可能です。
一方でifyouhaveのhugはザック上部にチャックはなく、写真のようにくるくる丸めることでフタをする作りになっています。
そのためhugは荷物を最上部まで入れることができないことからも、山と道のthreeと比較すると荷物を収納できる量は少なくなってしまいます。
ifyouhaveのhugの各ポイントの紹介
それではここからはifyouhaveの各ポイントについて写真とともにご紹介していきます。
ifyouhaveのhugというザックですが、実際に背負ってみるとわかる「後ろから抱き(hug)しめられている感覚」があります。
この背負い心地がhugの一番のポイントだと言えます。ではその背負い心地をどのように実現しているのでしょうか。
これがhugを後ろから撮影した写真です。
形はいわゆる多くのガレージブランドの作る軽量ザックの一般的な作りと言えると思います。
ザックの横側にはサイドポケット。大きさ的にはペットボトルが2本入る大きさです。
これがザックの両サイドにあります。
背面には大きなポケットがあります。
脱いだレインウェアなどをつっこんでしまうことができるので非常に便利です。
こちらのポケットは山と道threeにも同様なポケットが付属していますが、threeと比べるとhugのポケットは小さめという印象を受けます。
とはいえ、hugの背面ポケットも十分な大きさがありますので、シェルと行動食を入れておくくらいであれば全く問題なく使用できます。
こちらは先ほどもご紹介したhugの上部です。
口にチャックはついていないのですが、写真のように開放した状態でキープできるようにザックの口の周囲にプレートのようなものが入っています。
これは荷物を整理する際にザックの上部を手で開いておく必要がなく、とても便利です。
こちらはグレゴリーのザックなのですが、上部を紐で縛ることで閉じるようになっており、手で支えないとザック上部がへたってしまい、荷物を整理する際にザックの口を手で支える必要が出てしまいます。
こういうhugの細かいところの気遣いが使い勝手を大きく向上させています。
どうしても熱がこもって暑くなりがちな背中部ですが、写真のように熱がこもりにくいようになっています。
とはいえ使ってみると結構暑いです。
これは軽量のザックである以上、フレームを使ってメッシュ構造をとるということができないことから、仕方がないことかなと思っています。
さてここからなぜこのifyouhaveのザックが「hug」という名前のとおり、抱きしめられるような感覚にしてくれるザックなのかをご説明します。
これはショルダーハーネスの部分の写真です。
丸をつけた部分にご注目ください。
丸を付けた部分にある紐を引っ張ることで、ショルダーハーネスが上に持ち上がったのがおわかりになりますでしょうか。
この部分を調節することで、ショルダーハーネスと肩の設置部分を調節することができます。
「そんなに変わる?」とお思いの方もいらっしゃるかと思いますが、このショルダーハーネスが上に持ち上げられる力はかなり影響が大きく、ここを調整することで背負い心地が大きく変わります。
さらに今度はショルダーハーネスの下の部分です。
こちらも赤い丸の部分にご注目ください。
こちらも紐を引っ張ることができ、これによりザックとショルダーハーネスを近づけることが可能になります。
この部分を閉めること一気にhugされている感覚を感じることができるようになるのです。
このようなショルダーハーネス周りの細かい作りによって抱きしめられている感覚のザック『hug』が作り上げられています。
ifyouhaveのhugはこんな人にオススメできるザック
ここまでご紹介したhugですが、このザックは荷物の軽量化を目指すウルトラライト志向の人やファストパッキングを目指す人にオススメするザックです。
hugにはヒップベルトがありません。(別売りで購入することは可能)
つまり基本的にはすべての荷物を肩だけで背負う設計になっています。
そのため荷物の目安としては多くても12kgくらいに収める必要があると考えています。
私自身は山と道のthreeとifyouhaveのhugの両方を持っているのですが、最近は完全にhugばかりを使っています。
もちろん背負う人の好みもあるので個人の感想にはなりますが、山と道threeと比較してもifyouhaveのhugの背負い心地は圧倒的に良いです。
この背負い心地を体感してしまうとちょっと他のザックは背負えないな、、、というのが正直なところです。
最後にifyouhaveのhugの悪いところ
基本的な機能面においてはhugに対して悪いと感じるところはありません。
ただ、唯一挙げるとすると、『値段』です。
山と道のthreeが27,500円(税別)に対して、hugは34,000円(税別)というお値段設定です。
ただ、この価格差は背負い心地の差とも言えると思っています。
少なくとも個人的な意見では、この価格差も納得のデキだと感じています。
いかがでしたでしょうか。ifyouhaveのhugであなたのウルトラライトを加速させてみてはいかがでしょうか。