登山道具

【初心者必読】登山用のレインウェア(雨具)選び方の基準

今年は登山デビューするぞ!初めて富士山に登るぞ!

これから登山を始めようとしているあなた。レインウェアの準備はできていますか?

登山の際に必須と言われる”レインウェア(雨具)”。
この記事では登山を始めようとしているあなたに、どういった基準でレインウェアを選べばいいのか、その基準について極力シンプルにわかりやすく記載をしてみようと思います。

※この記事では冬季以外の登山を想定しています。冬季の場合にはまた少し事情が変わります。

登山に雨具は必要?

結論から言えば登山に雨具は必須です。

山の上は地上とは気候条件が全く異なり、地上は暑いのに山の上は寒かったり、地上は晴れているのに山の上は雨が降っているということがよくあります。

そんな登山の際に最も怖いのが低体温症。

毎年ニュースになる遭難事故。その際の死因の上位に挙げられるのが体温を奪われることによる低体温症です。

低体温症についての詳しい説明は割愛しますが、低体温症になる大きな原因の一つは体が濡れてしまうことです。

山の上で体が濡れることは、死につながる可能性があるということを覚えておいてください。

 

防水性と撥水性と透湿性

当然の話ですが、雨に濡れれば体は濡れてしまいます。

ただ、レインウェアで雨で濡れるのを防いだとしても、夏のように暑い季節には自分の汗が蒸発することによって体が濡れることもあります。

そのため、外からの雨を防ぐ防水性、雨を弾く撥水性はもちろん、合わせて透湿性(=湿度を外に逃がす力)にも注目する必要があります。

ということがよく言われるのですが、私の感覚からすると、ある程度暑い時期であればどんなに透湿性がある雨具でも多少は汗の蒸発で濡れてしまいます。
そのため、透湿性についてはそこまで気にしなくてもいいかなぁと思っています。

 

結局、雨具は何を買えばいいか

本来は上記以外にも対水圧(=水が浸透してこようとしてくる力に雨具の生地が耐えられるか)についても気にする必要がないわけではないですが、ある程度名の通ったアウトドアブランドの製品であれば基本的に間違いはないと考えています。

そこで『これだけは意識しておくべき』という点を、初めてレインウェアを購入する方が混乱しないよう厳選してお伝えします。

生地にGORE-TEX(ゴアテックス)を使用している製品を選ぶ

アウトドアショップに行くと数多くの製品に「GORE-TEX」というタグのついた商品がならんでいます。

GORE-TEX社の提供する防水・透湿性に優れた生地がGORE-TEXと呼ばれています。GORE-TEXを使った製品であれば、登山をする上での必要事項は基本的に満たしています。

GORE-TEX以外にもアウトドアブランドごとに独自の規格もありますが、まずはGORE-TEXのタグのついた製品を選べば問題ありません。

お店についたら、迷いなくGORE-TEXを使った製品を探してください。

ベンチレーションの有無

ベンチレーションとは、雨具の脇の部分についたファスナーによって外気を取り込めるようにする機能のことです。

製品によってこれがついているものとついていないものがあります。

ベンチレーションがあったほうが温度調整ができて快適な反面、登山アイテムの重要要素である軽さを失います。

自身の体質(暑がりかどうか)と重さと相談して決めていただければと思います。

コンビニで売っているようなポンチョを使うことは避ける

富士山を登っているとこのようなポンチョを着ている人を見かけます。

登山でこういったポンチョを使うことは絶対にやめてください。
こういったポンチョは防水性や透湿性などは一切なく、すぐに中が濡れてきてしまいます。

いくら安いからと言って、身を危険に晒してしまってはなんの意味もありません。

重さ

登山という趣味は進めていくうちに軽いアイテムがほしくなります。

後で買いなおすのもお金がもったいないので、あまり重くない雨具を選んだほうが後悔が少ないかと思います。

おおよその基準となるのが、レインウェアの上と下それぞれ300g以下の製品です。
ちなみに私は上下ともに200g以下のレインウェアを使用しています。

具体的にどういうレインウェアがいいのか

『基準はわかったけど、じゃあ結局どういったものを買えばいいの』というあなたに、オススメのレインウェアをご紹介していきます。

これを買っておけば間違いない!という2つの製品です。
いずれも軽量・ゴアテックスは満たしており、あとはルックスレベルで気に入る方を選んでおけば間違いない!という製品です。

ちなみに私はモンベルのトレントフライヤージャケットを使っています。

しっかりとレインウェアを準備して、安全に楽しい登山に出発しましょう!