ロープウェイを使って一気に2,600mをこえる高さまでアクセスできることから、山頂までアクセスしやすい日本百名山として人気の高い木曽駒ヶ岳。
長い梅雨の明けた2019年7月の終わり、無性に山に登りたくなった私は急きょ会社を休んで木曽駒ヶ岳に向かうことにしました。
でもせっかく登るのであればしっかりとした登りごたえもほしい、ということでちょっとマイナーですが桂小場という登山口から木曽駒ヶ岳を目指すことにしました。
日程と天候
日程:2019年7月31日(水)
天候:晴のち曇 弱風
この時期の山は稜線に出るまでは風がなく本当に暑いです。
稜線に出ると少し風が出てきましたが、半袖・ハーフパンツでも寒さを感じることはありませんでした。
木曽駒ヶ岳の登山ルート
桂小場登山口から木曽駒ヶ岳の山頂を目指します。
桂小場からのルートは、コースタイム12時間弱、標高差1,600mとそこそこタフなルートです。覚悟を決めて行ってきました。
桂小場登山口へのアクセス
桂小場登山口までは車でアクセスします。
駐車場までは舗装された道となっており、安心して運転できる道です。
桂小場登山口には駐車場があり、20台くらいは駐車できると思います。
あまりメジャーなルートではないので、夏のシーズンの週末も満車になることはないのではないでしょうか。
この日は平日だったので、私の車を含めて3台しかいませんでした。
登山道の様子と難易度
登山道に危険な場所はありませんでした。
ただしコースタイム12時間弱のルートですので、日帰りで行く場合にはそれなりの覚悟が必要かと思います。
ルート上には水場も複数あるため、比較的登りやすいルートではあると思います。
木曽駒ヶ岳登山レポート
桂小場登山口からスタートします。この日は快晴の予報、日焼け止めを塗りたくって出発します。
登山開始直後からきれいに整備されたルートが始まります。もっとマイナールートで荒れているかと思っていたのですが、想像以上にきれいな登山道です。
スタートして10分ほどでこの日最初の水場に到着です。その名も『ブドウの水』。全くブドウの味はしませんが、まろやかでおいしい水です。
こんな感じで随所に看板や、現在地を教えてくれる看板があります。よく整備された登山道です。
どうやら数日前に生い茂る笹を刈り取って登山道を整備してくださっているみたいです。このおかげで登山道が本当に歩きやすい。感謝しかありません!
スタートから1時間ほどで二つ目の水場に到着しました。地図には”渇水注意”とありますが、梅雨の長雨のおかげか豊富に水が流れています。
こんな感じで看板もあり、道迷いの心配もありません。本当に親切な登山道!
少し登山道の雰囲気が変わりました。いずれにしても歩きやすい道が続きます。
何かの展望台のような看板がありますが、木々が生い茂っていて何も見えません笑
スタートから1時間半で大樽避難小屋に到着です。中を見ようとしたのですが、扉が開きません。
裏にはトイレもあるように思ったのですが、これは携帯トイレを使うブースでした。『携帯トイレは小屋の中にあります』と書いてありますが、肝心の小屋が開かないのでトイレが使えませんでした。
地図にも記載のある胸突き八丁です。スタートから2時間程度が経過していますが、すでに結構足にキています。。。
黙々と樹林帯を歩くこと3時間。ようやく稜線に出たみたいです。一気に視界が開けます。これは完全に最高の天気です。
ふと足元に目をやるときれいな花が咲いています。(花に興味がなく名前が全くわからない。。。)
どんどん進みましょう。この先にはきれいな稜線が待っているはず!
西駒山荘に立ち寄るルートと、西駒山荘には立ち寄らないルートがあるようです。西駒山荘の近くに水場があるとのことなので、西駒山荘方面に向かいます。
おそらく後ろには南アルプスが見えるはずですが、雲がかかってしまっています。
多少の雲があるもののいい天気です。ドンドン進みます。
登山口からスタートして3時間20分、西駒山荘が見えてきました。
小屋の手前を左に曲がって水場に来ました。豊富に水が湧いており、冷たくておいしい水を堪能できます。
こちらが西駒山荘。きれいな山荘で、メジャールートからも外れていることからも静かに過ごせそうでした。ここはいつか泊まりに来たいなぁ。
西駒山荘の裏手から木曽駒ヶ岳を目指します。小屋の裏は広場みたいになっています。
西駒山荘を出発して10分ほどで木曽駒ヶ岳と千畳敷カールが見えました!結構遠い!
千畳敷カールが見えてからの登りがかなりきつい。。。全然近づきません。
西駒山荘から30分ほどでここまで来ました。だいぶ木曽駒ヶ岳が近づいた気がします。
しかしここからがつらい。。。登り始めて3時間で1,300mほどを登ってきた足に、この登りがキツイこと。
しかし振り返るときれいな稜線。元気が出ます。
登山口をスタートして4時間45分。ようやく木曽駒ヶ岳の山頂が見えてきました。
山頂到着!疲れた、以外の感想は出てきません笑
少し雲が出てきてしまったのが残念ですが、それでも山頂からの景色は最高です。
山頂には神社があり、御朱印ももらえるみたいです。
サクッとお昼ご飯を食べて下山を開始します。下山もコースタイムで5時間弱あるので油断できません。
登りの時には気が付きませんでしたが、眼下にきれいな景色があることに気が付きました。濃ヶ池と呼ばれる場所らしく立ち寄ることができる場所みたいです。
が、疲れた私はそこには立ち寄らずまっすぐに下山します。でも上から見てもきれいな場所だったので、ぜひ立ち寄ることをオススメしたいです。
しかしこの日の下山は本当につかれました。最後のこの下りの道で心が折れそうになりました。。。
このルートの感想
やはりコースタイム12時間弱、標高差1,600mのルートは疲れました。
ただ、メジャールートであるロープウェイを使うルートとは異なり人も少なく、何よりアルプスの稜線歩きを楽しむことができるので、人にもオススメできるルートだと感じました。
ロープウェイで登るのとはまた違った木曽駒ヶ岳を味わえると思いますので、興味のある方はぜひ行ってみてください!