登山道具

トレッキングポールの選び方【軽量化登山のリスクヘッジにも】

今回は登山を猛烈にアシストをしてくれるトレッキングポールについてまとめました。

ここ最近は、足をしっかりホールドしてくれて安心感のある登山靴ではなく、軽く足運びが楽なトレイルランニングシューズでテント泊の縦走登山に行くことが増えました。

トレランシューズのテント泊の際には必ずトレッキングポールを持っていくようにしています。ただ、通常の登山であってもトレッキングポールを持っていくにこしたことはないですし、これから登山を始める初心者の方にも参考になる内容かと思います。

重い荷物を背負う登山なのに登山靴じゃなくて大丈夫?と心配される方もいらっしゃるかと思いますが、そのあたりについては別の記事でまとめていますので、よろしければご参照ください。

トレランシューズで登山をした感想。トレランシューズでテント泊は可能かトレイルランニングシューズ(トレランシューズ)で登山、テント泊ができるか。 私自身も荷物を軽くしてファストパッキングにトライし始めた頃...

トレッキングポールの使用をオススメする4つの理由

歩く時の推進力が段違い

特に平地において歩くとき、トレッキングポールを使って歩くことで推進力が段違いです。

体をドンドン前に押し進めることができるので、少しでも早く歩きたいと考える方は、一度トレッキングポールを使ってみることをオススメします。

体のバランスを取りやすい

体幹に自信のない方にオススメの使い方です。
登山は足元がフラットではないことから、歩きながら常に左右にブレが発生します。

体幹が強くなかったり、テント泊などで荷物が重たい場合には、そのまま転倒してしまう可能性もあります。
そんなときにトレッキングポールを持っていることで、ブレた体のバランスを保ち転倒を防ぐことができます。

下山の際に体を支えることで膝への負担を軽減してくれる

下山の時に多くの方が悩まされる膝痛。
トレッキングポールをうまくつかうことで、下山の時の体の衝撃をトレッキングポールが受け止めてくれます。

これにより下山時の膝痛の発生を抑制することが可能になります。

怪我のリスクへの対策としてトレッキングポールを持っていく

特に夏山のように雪の心配がなく気温も高いときには、トレランシューズは登山靴よりも涼しくて本当に快適です。
そんなトレランシューズですが、登山靴よりも防御力(岩にぶつけて怪我するリスクをこのように表現することにしています)に劣ることから、歩く際の怪我に対するリスクヘッジをきちんととるべきと考えています。

そこでそんなリスクヘッジに活躍するのがトレッキングポールです。

これは特に単独で山を歩いている場合ですが、万が一山の中で足を怪我したらどうしますか。
電波のとおるところであれば助けを呼ぶこともできるかもしれません。

でも電波も通らない山の場合には、何とか自力で移動して助けを求める必要があります。

足を怪我してしまった場合の松葉づえの代わりにトレッキングポールを使うことで、怪我した足を少しでもかばいながら歩くことができる。
そういった有事の際の松葉づえ代わりに使うため、トレッキングポールを持っていくことを推奨しています。

トレッキングポールの選び方

ここからトレッキングポールの選び方についてまとめていきます。

長さの目安

トレッキングポールを選ぶ時の長さの目安ですが、『身長-60cm 程度』と言われています。
身長175cmの人であれば115cm程度、身長160cmの人であれば100cm程度を選ぶようにしましょう。

長さの調節機能の有無

一般的に登山に使用されるトレッキングポールは長さを調節できるようになっています。

ただトレランシューズを履いてテント泊に行くような方はより軽量なものを選びたいと思います。
そういった場合には調節機能がないものを選ぶことによって、より軽量なモデルを選ぶことができます。

材質はカーボンかアルミか

トレッキングポールの材質には一般的にアルミとカーボンがあります。
比較すると下記のような関係性になっています。

アルミ カーボン
重さ カーボンより重い アルミより軽い
値段 カーボンより安い アルミより高い
強度 曲がるが折れづらい 曲がらずに割れる

カーボンかアルミかの好みはかなり人によって分かれるところかと思います。
私は悩んだ末に、現在はアルミのトレッキングポールを使用しています。

というのも、カーボンは記載のとおり力を加えたときに材質の特性上折れる(割れる)可能性があります。
アルミは曲がることはあっても、かなりの力で曲げない限り折れることはありません。

いざというときに使えなくなってしまってはこまるものだからこそ、少し重くなってしまうところもあるのですがアルミを使用しています。
(でもカーボンの軽さは大きな魅力なので悩ましい。。。)

オススメの軽量トレッキングポール

とことん軽量を突き詰めるファストパッキングを向けのものと、初心者にもオススメできるバランスの取れたもの、2種類を紹介したいと思います。

ファストパッキングを目指す人にオススメの軽くて強いトレッキングポール

圧倒的な軽さ(153g/本)でありながらアルミを使うことで強度もあるというシナノの逸品です。

軽いことで強度が心配になるかたもいらっしゃるかと思います。
私は実際にテント泊の際にこの製品をトレランシューズと組み合わせて使っていますが、かなり軽い製品でありながら体重をあずけてもびくともしません

長さを変えることができないのですが、トレッキングポールの真ん中の部分にもゴムの滑り止めがついており、短く持つこともできるようになっています。
折りたたむとかなりコンパクトに収納することもできるところもオススメする理由です。

とにかく軽くファストパッキングを!という方にオススメできる製品です。

初心者にもオススメの絶妙なバランスのトレッキングポール

長さの調節ができるトレッキングポールは比較的重くなる傾向が強い中、こちらのカリマーのトレッキングポールは190/本と、長さ調整ができる製品の中ではかなり軽い部類です。

それでいてお財布にも優しい価格ということで、初めてトレッキングポールを買う方にオススメのできる製品です。

ネットで実際に商品を持たずに購入する場合、届いてみると結構重たい、、、ということが起きがちですので、きちんと重さを意識して購入することをおススメします。