登山道具

超コンパクトスリーピングマット『KLYMIT INERTIA(クライミットイナーシャ) X-Light』を使ってみてのレビュー

登山の荷物の中でもかなりの容積を占めるスリーピングマット。
逆に言えばスリーピングマットを小さくすることで、ザックを一回り小さくすることもできるのではないでしょうか。

そこで今回は超軽量・コンパクトのスリーピングマットとして名高い『KLYMIT INERTIA X-Light』というスリーピングマットを使ってみてのレビューを書いてみたいと思います。

KLYMIT INERTIA X-Lightの特徴

超コンパクト


KLYMIT INERTIA X-Lightの一番の特徴はなんといってもこのコンパクトさです。
ペットボトルと比較するとそのコンパクトさがおわかりになるかと思います。
実際に手に持ってみると本当に小ささに驚きます。

軽い


コンパクトだけではなく、もちろん軽さも兼ね揃えています。
収納用の袋と合わせて179gですので、スリーピングマットの中ではトップレベルの軽さです。

けっこうあったかい


こちらが膨らませた時の写真ですが、すきまが空いているので寒いのでは?と思われるかもしれないですが、これがけっこう暖かいです。
KLYMIT社がR値(地面からの冷気をどのくらい防ぐかの値)では発表してないので、正確な表現ができないですが、『想像しているよりもあたたかい』です。
というのも、隙間のところには寝袋のダウンの部分がつぶれずに体の下に入ることになります。
これが地面の冷気を防ぐ『空気の層』を作ってくれるのです。

わたくしの使用実績で言えば、真夏の3000mくらいのテント場(体感温度は10度以下と思われる)でモンベルの寝袋『アルパインダウンハガー800 #3』 との組み合わせであれば、全く寒さは感じませんでした。

より低い気温下でも使えるようにするためには、山と道などのウルトラライトのザックの背中のパッドは外れるようになっている製品が多いので、そういった背中のパッドと組み合わせて使うことで、使用できるシチュエーションはかなり広がります。

わたくしも基本的には山と道の背中パッドとKLYMIT INERTIA X-Lightを組み合わせて使うことが多いです。

膨らませてから収納まで

KLYMIT INERTIA X-Lightを膨らませてから収納するまでをご紹介したいと思います。

収納袋から取り出すとこんな感じです。


ロゴの部分をアップにしてみました。


KLYMIT INERTIA X-Lightには二つのバルブが付いています。
こちらのバルブが空気を入れる際に使うバルブです。(当然空気を抜く時にも使います。)
空気を入れた後に、カチっと押し込むとそれだけで空気が抜けないようになり、さらにカチっと押し込んだ状態で回すと、完全にバルブが閉じた状態となります。


これがもう一つのバルブです。こちらは空気を抜くときに使います。


空気を抜く時のポイントのご紹介の前に、膨らませた状態をご説明します。
長辺が105cmなので、成人男性の首から腰あたりまでをカバーする大きさです。
そのため、頭には何か枕の代わりになるものを置く必要があります。
また、足元も寒さが気になる場合にはザックに足を入れるなどして工夫する必要があります。


さて、最後に空気を抜くシーンをご紹介します。
このように丸めて空気を抜いていくのですが、この時に活躍するのが二つついているバルブです。
KLYMIT INERTIA X-Lightは特徴的な骨抜きの形をしているので、丸めていくうちに片側に空気がたまってしまったりして丸めづらくなるのですが、その際に上下二つついたバルブの両方を使うことで簡単に空気を抜いて丸めることができます。

KLYMIT INERTIA X-Lightはどういう人にオススメか

KLYMIT INERTIA X-Lightを使うことをオススメできるのは、登山の荷物の軽量化を目指している人であるのは間違いありません。
その中でも個人的には『腰痛持ち』の方にオススメしたいです。

というのも、一般的な軽量なクローズドセルのスリーピングマットは遮熱性は高いのですがクッション性が低いです。
これは腰痛持ちの方にはかなり厳しいのです。。。
ですので『腰痛を持っていてクッション性は欲しいけど、なるべくコンパクトで軽いスリーピングマットを使いたい』という方にこそオススメしたい製品です。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

おしまい。

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