登山道具の軽量化を考えている方もたくさんいらっしゃるかと思います。
今回はザックの中で大きな体積を占める、テント泊の際の必須アイテムの寝袋についての軽量化を考えてみようと思います。
この記事では3つの寝袋の性能・価格比較していますので、これから寝袋を初めて購入しようとしている方にも参考になるかと思います。
私は登山を始めたばかりのころに購入した寝袋が、費用をケチったことでかなり重い寝袋でした。
結局今になって、より軽量なものに買い替えを検討している状況ですので、初めて寝袋を買う方こそケチらず軽い寝袋を検討されることをおススメします!!
ただし、軽ければそれでいいかと言うとそうとも限りません。
ペラペラの薄い寝袋を選べば荷物のコンパクト化、軽量化は達成できます。
真夏のテント泊であればその寝袋でも対応できると思います。
でも山は春も秋も待っているのです。
当然お金があればいくつも状況・季節に合わせた寝袋を購入することができますが、通常は何種類も寝袋を用意することはできないと思います。
そのため、軽い寝袋でありながら、極力3シーズンで使えるものを選ぶ。
つまり、
コンフォート温度0℃~5℃程度が設定されている製品であることが絶対条件
として、候補となる寝袋を挙げていきます。
もくじ
購入候補となる軽量・コンパクトな寝袋たち
早速ですが比較をしていきます。
今回候補として挙げているのは、いずれも国内メーカである、モンベル、イスカ、ナンガの製品です。
この3候補はいずれも以下の二つの条件を満たしている製品です。
・コンフォート温度が0℃~5℃である(3シーズン対応可能)
・500g程度の重さであること
各製品名をクリックするとAmazon、もしくは楽天の商品ページに遷移します。
【イスカ】エア280X | 【モンベル】アルパインダウンハガー800 #3 |
【ナンガ】ミニマリズム180 | |
コンフォート温度 | 7℃ ※1 | 5℃ | 0℃ |
リミット温度 | 2℃ | 0℃ | -5℃ ※2 |
収納サイズ | 14cm×24cm | 13cm×26cm | 13cm×20cm |
重量 | 570g | 548g | 325g |
ダウン量 | 280g | 不明 | 180g |
フィルパワー | 800FP | 800FP | 930FP |
価格(税抜) | \28,000 | \24,500 | \46,500 |
※1 イスカ社はコンフォート温度を公表していないため、ここでは便宜的にリミット温度に+5℃をコンフォート温度としています。
※2 ナンガ社はリミット温度を公表していないため、ここでは便宜的にコンフォート温度にー5℃をリミット温度としています。
各寝袋のスペックを並べてみたオススメ・イマイチポイント
【イスカ】エア280X
後述する”温度”のことを除くと、今回並べた製品の中では一番中庸な製品と言えると思います。
大きさ・重さも悪くなく、価格も悪くないという、バランスの取れた製品だと思いました。
ただし価格の面ではモンベルにかなわず、私の比較対象とする製品選定が悪かった説もありますが、なんとも特徴がない結果となってしまいました。
今回私が並べた製品の中では、もっともコンフォート温度が高めに設定されている製品です。
快適に眠ることを考えると7℃という数字は少し物足りない数字にも感じます。
7月~8月の使用を考えれば問題ないと思いますが、9月に入った秋口はこれだけでは寒くて耐えられなくなる可能性が否定できません。
【モンベル】アルパインダウンハガー800 #3
温度設定が3シーズン使用ということを考えると、最も適切な温度設定の製品だと思います。
また何よりもモンベルらしくお値段が魅力的です。
これといった特徴的なイマイチポイントがない製品だと思いました。
もちろん後述のナンガ製品にはスペックでは劣るところもありますが、かなり魅力的な製品に見えます。。。
【ナンガ】MINIMARHYTHM180(ミニマリズム)
なんといっても三製品の中で対応温度が最も低いにも関わらず、圧倒的な軽さを実現しています。
使用するダウンも最もフィルパワーの高いものを使うことで、このような対応温度と軽さを実現しています。
圧倒的高スペックの一方でやはりお値段が。。。
また、軽量化の代償として寝袋のサイドのジッパーがかなり短くなっています。
寝袋の中に入るのに苦労するのと、夏に気温が高くなった場合に寝袋を広げて上からかけるだけ、という使い方ができないのも痛いです。
どの寝袋を買うかが問題だ
ここまで3つの寝袋を比較したのですが、私自身どれを買うかを悩んでいる状態です。
お値段と必要スペックを並べるとモンベルのアルパインダウンハガー800 #3かなと思い始めています。
快適な山での眠りのために、寝袋の購入には徹底的に悩みましょう!