雑記

高所恐怖症の人間が槍ヶ岳と剱岳に登った感想

ちょっとした高台から下をのぞくとき、みんなが普通に歩いている八ヶ岳の稜線を歩くとき、そんなときにも高さに怯える私がハマってしまった登山。
そして登山を始めたからには、『槍ヶ岳』・『剱岳』この北アルプスの2座に登らずして登山好きは語れないと思っていました。

ただこの『槍ヶ岳』・『剱岳』を登るにあたっては大きな難関があります。
そうです。この2座を登頂するためには、高さのある難所を突破する必要があるのです。

『槍ヶ岳・剱岳に登りたいけど高所恐怖症の自分でも登れるか』と不安に思われている方に、自他ともに認める高所恐怖症のわたくしが挑むとどうなるのか、何を感じたのかをお伝えしようと思います。

剱岳・槍ヶ岳に実際に登ってみてどうだったのか

結論から言うと、高所恐怖症でも槍ヶ岳と剱岳の2座に無事に登ることができました。
ただ、どちらも怖かったのは間違いありませんが、個人的には登るルートを目の前にしたときのビビリ度は圧倒的に剱岳が上でした。

剱岳を登った感想


こちらの写真は剱岳を目の前にしたときの写真ですが、完全に”壁”という感じです。
『この壁に登るのか、、、帰りたい、、、』と強く感じました。
剱岳直下の剣山荘から剱岳の山頂まではコースタイムで2時間30分。
特に前剱を過ぎてからは、常に壁のような山体を目の前に歩くことになるため、とても精神的に疲れました。
(歩きながら、『あの壁を登るのか、、、』とずっと考えることになります)

そんなふうに考えてしまうのも、あの有名な『カニのタテバイ』、『カニのヨコバイ』があるからではないでしょうか。


こちらが登りルートにある『カニのタテバイ』です。
写真で見ると、ほぼ垂直の壁を登っていて怖く見えると思うのですが、実際に登ってみると、杭で足場が作られていたりすることから思いのほか登りやすいです。
カニのタテバイをこえれば山頂まで恐怖を感じる場所もなく、問題なく山頂まで到達することができます。


そして剱岳山頂からはこの景色。
このころには高所への恐怖よりも、登り切ったという達成感に包まれており下山に向けた恐怖心はほぼありませんでした。
下りも『カニのヨコバイ』が待ってはいるのですが、『無事にカニのタテバイをクリアした』という自信からか、ほぼ無心で下ることができました。
カニのヨコバイも足場はしっかりしているので、ゆっくりと進めば危険性を感じることはありませんでした。

これが私の剱岳を登った感想です。

槍ヶ岳を登った感想

剱岳が高所への恐怖を感じる時間が長いことに比べると、槍ヶ岳で高さの恐怖を感じるのは本当に最後の穂先だけです。
山頂直下の槍ヶ岳山荘から山頂までコースタイム30分です。
そう考えると、剱岳よりは精神的に楽ではないでしょうか。


槍ヶ岳山荘を出発してすぐに、ほぼ真上に登っていく感じで進みます。
一歩一歩確実に登っていけば、問題なく登ることができると思います。


ただし山頂直前のこのハシゴはけっこう恐怖を感じる方も多いと思います。
グワっと後ろにのけぞるような感覚を覚えながら登ることになるので、勇気をもって進みましょう。

そんなハシゴを登りきると、、、

この絶景があなたを待っています。
槍ヶ岳を登る際に気合を入れる必要があるのは、最後のハシゴであると感じました。
槍ヶ岳の山頂へのルートは足場がしっかりとしているので、極度に危険な場所はありません。

高所恐怖症でも剱岳・槍ヶ岳に登れる!

ここでぜひお伝えしたいのは、高所恐怖症の方でも、きちんと岩場・鎖場に対応できる力があれば剱岳・槍ヶ岳に登ることができるということです。
いずれの山も登山道がきちんと整備されていますので、足場をきちんと確認しながら進めば大きな問題はありません。
つまり特別なスキルがなくても、心を強く持てば登れるということです。

もちろん高さに恐怖を感じる場所もあるのは事実ですが、過度に恐怖心をおぼえずにリラックスして剱岳・槍ヶ岳に挑戦してみてください。
山頂の絶景があなたを待っているはずです!

今回も最後まで読んでくださってありがとうございました。
おしまい。