登山レポート

【悪沢岳・赤石岳】椹島ロッジを拠点に周遊する1泊2日のテント泊レポート ~part 1 椹島ロッジ宿泊編~

9月のシルバーウィークに休みをとって、晩夏の悪沢岳と赤石岳を縦走してきました。
南アルプスの南部にあたる山々は非常にアクセスが悪いのですが、その分北アルプスとは異なり人も少なく落ち着いた山行を楽しむことができます。

今回、椹島ロッジを拠点として1泊2日で悪沢岳と赤石岳を縦走してきました。
さらにカメラ初心者の私がSONYのα6000と標準キットレンズを持って、パシャパシャと写真も撮ってみましたので、登山とカメラに興味がある方にも読んでもらえると嬉しいです。
(筆者がカメラについては完全に素人なので、「素人が頑張って写真を撮っている」という目で見守ってもらえればと思います)

全3回に分けてお送りするこのレポートですが、1回目は南アルプス南部のアプローチの際の拠点となる椹島ロッジ宿泊編です。

Part 1 椹島ロッジ宿泊編 ←いまココ
Part 2 悪沢岳登頂編
Part 3 赤石岳登頂→下山編 

それではどうぞ!

※「椹島ロッジ宿泊編」の写真は全てiPhoneで撮影した写真です。Part2以降はα6000で撮影した写真を掲載しています。

椹島ロッジへのアクセス

南アルプス南部の山々はとにかくアクセスが大変です。
今回は椹島ロッジを拠点に登山をするのですが、椹島ロッジへのアクセスがとにかく大変。。。

まずは畑薙第一ダムへ

椹島ロッジに行くためには、畑薙第一ダムにある臨時駐車場から出ているバスに乗る必要があります。
畑薙第一ダム臨時駐車場の場所を確認する

この畑薙第一ダムまでは、新東名の新静岡ICから向かうのですが、新静岡ICを降りてから2時間近く山間の道を走る必要があります。
途中に集落があるせいかけっこう車の往来があり、すれ違いも多く事故を起こさないように気を張る道が続きます。


こちらが新静岡ICから2時間をかけて到着する畑薙第一ダム

さらに畑薙第一ダムから椹島ロッジまでバスで1時間

やっとのことで畑薙第一ダム臨時駐車場についてから、そこからさらに東海フォレストの運営するバスで1時間です。

時間になると駐車場横の道路にあるバス停にマイクロバスがやってきます。

バスの料金や時刻表については東海フォレストのホームページに記載がありますので、そちらをご参照ください。

畑薙第一ダムから椹島ロッジまでのバスが、はっきり言って、かなりタフです。

バスで1時間ほどかかるのですが、これが未舗装の道を走るためめちゃくちゃに揺れます。
とてもこのバスで寝ることはできません。
正直寝不足だったので、このバスの時間で昼寝しようと思っていたのですが、あまりの揺れにぼーっとしていると頭をガンガン窓にぶつけてしまい、いっさい眠ることはできませんでした。

そんな苦労の末にたどり着く椹島ロッジの様子をご紹介します。

椹島ロッジの様子

翌日からの南アルプス登山に備えて、前日の15時に畑薙第一ダムを出発するバスに乗って椹島ロッジにやってきました。


こいつがバスの乗車切符。
乗車時に3000円を払うのですが、この3000円が東海フォレストが運営する宿泊施設(椹島ロッジをはじめ、赤石小屋や千枚小屋など)の宿泊費として充当するかたちで利用することが可能です。
また、宿泊時の領収書を提示することで、下山時(椹島ロッジ⇒畑薙第一ダム)のバスにも乗車することができます。

つまり、「バス代(往復)+椹島ロッジ宿泊費=9000円(うち3000円はバス乗車時に前金で支払う)」という感じです。

椹島ロッジにバスが到着すると、まるでお土産屋に到着したツアーのバスのような感じで、「はいこっちこっち~」と、スタッフのおばさまたちに建物の中に案内されます。
そのたてものが建築事務所みたいなところなので、「本当にここが椹島ロッジでいいの??」と不安を掻き立てますが、その建築事務所みたいな建物が椹島ロッジですのでご安心ください。


中に入ったところが椹島ロッジのロビーになります。ここで受付をしてチェックインです。


で、中に入っていくとこんな感じ。学生が部活で泊まる宿舎みたいな感じです
写真にあるとおりゴミ箱もあるので、ゴミは普通に捨てることができます。


今回泊まるのがこちらの部屋。追加で2000円払うと個室にもできると言われたのですが、ケチって共用部屋に泊まります。
布団はきちんと干してあり、特に不快な感じはありませんでした。コンセントも一人ひとつあります。

到着してしまえば、次の日の登山まですることがありませんので、ひたすらダラダラして過ごします。
ちなみにこちらの椹島ロッジは4Gの電波もばっちりはいりますので、下界と変わらない感じでスマホが使えます。


17時から食堂での夕食です。
ごはんと味噌汁はセルフで食べ放題。おかずも普通においしいです。
結構ごはんのお供という感じのおかずが多いので、自然とごはんも進むかと思います。
ちなみにビールは廊下にある自動販売機で購入すると飲むことができます。350mlが350円、500mlが500円と、山の中としてはかなりリーズナブルな値段設定です。

夕食後はお風呂に入ることができます。
ただ一点残念なのが、この椹島ロッジには貸し出しのタオルがないので、お風呂に入る場合にはタオルを持参する必要があります
登山の時に荷物を増やしたくない人には「タオルを持っていく」というのがなかなか面倒。。。

ちなみに写真には撮っていませんが、トイレも水洗トイレが完備されています。


こちらは翌朝の朝食です。朝の5時から食堂で食べることができ、夕食と同様にごはんと味噌汁はおかわり自由です。
朝ごはんをがっつり食べて登山への英気を養いましょう。

さぁいよいよ悪沢岳・赤石岳の縦走に出発です。

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